2025年12月2日(火)わせがく高等学校・わせがく夢育高等学校合同16キャンパスで「第3回 ダイヤモンド・クエスト・カップ」を行いました。
授業の一環として行っている『探究活動』の成果を発表する場として、それぞれのキャンパスの代表となった生徒たちは、個性豊かなスライドを用いて思い思いのプレゼンテーションを繰り広げていました。
今年度は司会進行も生徒4名が担い、生徒主体の探究発表会となりました。
今年度の最優秀賞は、『気力を引き出すために』というテーマで発表した桐生キャンパでした!
さらに、審査委員長として文教大学中本敬子教授にお越しいただき、一つ一つの発表に対して質疑応答を行い、専門性の高いご意見をうかがう大変有意義な機会となりました。
----中本教授による講評・総括----
昨年度に引き続き,ダイヤモンド・クエスト・カップにお招きいただきありがとうございました。昨年度も面白い発表や楽しい発表,考えさせられる発表が盛りだくさんでしたが,今年度は更にパワーアップしていたように感じました。探究のテーマも,日常経験に基づくもの,課外活動から生まれたもの,社会問題を自分に引きつけたもの等,個性豊かなものばかりでした。また,探究の方法も,インターネットでの調べ学習や同級生へのアンケートだけではなく,専門家へのインタビュー,フィールドワーク,心理学実験的な手法,自分自身の経験に対する内省など多様になってきていました。発表についても,見やすく興味を惹くスライド,聞き手に伝わる話し方で飽きることなく発表を聞き続けることができました。
私は,探究活動には「世界の中に自分事の領域を広げていく」という側面があると考えています。探究の始まりは,本当に小さな興味・関心から選んだテーマだったり,もしかすると先生から与えられた中からなんとなく選んだテーマだったりするのかもしれません。けれども,テーマについて情報を集めたり,考えたり,友達と話し合ったりしている内に,「自分(達)として」気になることやもっと知りたい・考えたいこと,解決したいことが具体化されてくるでしょう。そうすると「自分(達)なりに」「自分(達)らしい方法で」それらに迫ってみたくなるものだと思います。このように探究を通して,それまでは自分から遠かった物事を「自分事」にしていくプロセスが探究の醍醐味ではないかと思います。
1,2年生だけではなく,卒業を迎える3年生も,学校の内外で探究は続いていきます。これからも「自分事」の領域を広げ,豊かな人生を送ってください。
