こんにちは!勝田台キャンパスの矢島です。
勝田台キャンパスに所蔵されている図書を紹介します♪
今回紹介する図書は、伊坂幸太郎『重力ピエロ』(平成18年 新潮社)です。
『重力ピエロ』は第129回直木賞候補作品となったり、実写映画化されたりなど、高く評価されている作品です。
これまで私は、伊坂幸太郎作品では『ゴールデンスランバー』、『アヒルと鴨のコインロッカー』を読んだことがあるのですが、
先日『重力ピエロ』を読み終えました!
主人公「泉水」(いずみ)と弟の「春」が仙台市で起きる連続放火事件の謎を解いていく…という話ですが、
どちらかと言えばミステリーというよりも、「遺伝」と「芸術」がテーマだったように思います。
物語の内容が面白かったのはもちろんですが、個人的に興味を持ったのは、「学校の授業で学んだことが登場している」ということです!
例えば…
「『DNAという設計図が、細胞の中にはあるんだ。タンパク質を作り出す設計図だと思えばいい。
アデニン、チミン、グアニン、シトシンという四種類の塩基からできていて…』」(p64)
この部分は、生物基礎で勉強した内容です。
また、
「『ラスコーの壁画も同じだ』春は、ウェイトレスには視線もやらず、さらに言った。」(中略)
「『この間も話したけど、クロマニョン人たちは壁画を残しているんだ。有名なものにフランスのラスコーの洞窟
があってね…』」(p331)
ここに登場する「ラスコーの壁画」は、国語総合で扱う「未来をつくる想像力」(石田英敬)で述べられていました。
伊坂幸太郎の小説は、様々な文献や資料の引用がされていますが、あらかじめ学んだ知識があると、より物語の理解が深まります♪
何事も学んだことはプラスになりますね…!
伊坂幸太郎『重力ピエロ』は2階23教室の図書スペースにあるので、ぜひ読んでみてください!
また、勝田台キャンパスでは図書の寄贈を募集しています。
小説・新書・実用書・辞書・漫画・学習書など、図書であればどんな種類でも大丈夫です。
ご自宅の眠っている本を、ぜひ学校に寄贈してください!
寄贈される方は、勝田台キャンパス教員 矢島までご連絡ください。