お知らせ

勝田台キャンパス 蔵書紹介

(2022.02.22更新)

こんにちは!勝田台キャンパスの矢島です。

勝田台キャンパスに所蔵されている図書を紹介します♪

今回紹介する図書は、伊坂幸太郎『重力ピエロ』(平成18年 新潮社)です。

『重力ピエロ』は第129回直木賞候補作品となったり、実写映画化されたりなど、高く評価されている作品です。

 

これまで私は、伊坂幸太郎作品では『ゴールデンスランバー』、『アヒルと鴨のコインロッカー』を読んだことがあるのですが、

先日『重力ピエロ』を読み終えました!

 

主人公「泉水」(いずみ)と弟の「春」が仙台市で起きる連続放火事件の謎を解いていく…という話ですが、

どちらかと言えばミステリーというよりも、「遺伝」と「芸術」がテーマだったように思います。

物語の内容が面白かったのはもちろんですが、個人的に興味を持ったのは、「学校の授業で学んだことが登場している」ということです!

 

例えば…

「『DNAという設計図が、細胞の中にはあるんだ。タンパク質を作り出す設計図だと思えばいい。

アデニン、チミン、グアニン、シトシンという四種類の塩基からできていて…』」(p64)

この部分は、生物基礎で勉強した内容です。

 

また、

「『ラスコーの壁画も同じだ』春は、ウェイトレスには視線もやらず、さらに言った。」(中略)

「『この間も話したけど、クロマニョン人たちは壁画を残しているんだ。有名なものにフランスのラスコーの洞窟

があってね…』」(p331)

ここに登場する「ラスコーの壁画」は、国語総合で扱う「未来をつくる想像力」(石田英敬)で述べられていました。

 

伊坂幸太郎の小説は、様々な文献や資料の引用がされていますが、あらかじめ学んだ知識があると、より物語の理解が深まります♪

何事も学んだことはプラスになりますね…!

 

伊坂幸太郎『重力ピエロ』は2階23教室の図書スペースにあるので、ぜひ読んでみてください!

また、勝田台キャンパスでは図書の寄贈を募集しています。

小説・新書・実用書・辞書・漫画・学習書など、図書であればどんな種類でも大丈夫です。

ご自宅の眠っている本を、ぜひ学校に寄贈してください!

寄贈される方は、勝田台キャンパス教員 矢島までご連絡ください。

 

   

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