みなさん、読書の秋ですね。
本日は図書委員会からおすすめの本を3冊紹介したいと思います。
➀Tahar BEN JELLOUN, Le racisme expliqué à ma fille.
「教えて、パパ。人種差別ってなあに?」
ゴンクール賞受賞作家のタハール・ベン ジェル―ンが、当時10歳だった娘に説明した人種差別。
10歳の女の子が理解できる程度の説明なので、とても簡単で読みやすいです。
近親者から受け継がれる「無知」、自分でも気がつかない「恐れ」、そして特別な団結に執着する「孤独」は往々にして偏見をつくりあげますから、みなさんも学ぶことを恐れず大いに知識を増やしましょう。
職員室にあるのは原語版ですが、英語版”Racism Explained to My Daughter”(←英語学習におすすめ)も日本語版『娘に語る人種差別』も出ています。
ご寄贈をお待ちしております。
②横溝正史『犬神家の一族』
「佐清、その仮面を半分めくってみせておやり」
子どもの頃は「ヨキケス」のシーンが怖かったものですが、今は仮面をめくるシーンの方がゾワゾワします。
個人的にはシャーロック・ホームズのようなスマートな探偵よりも、金田一耕助やエルキュール・ポワロのような癖の強い探偵が好きです。
こちらは多古本校図書室にあるので、犯人がわかったらぜひ報告に来てください。
『悪魔が来りて笛を吹く』もありますよ。
③浅田次郎『珍妃の井戸』
「何ということだ……どいつもこいつもみな大噓つきだな」
「信頼できない語り手」手法のミステリーが大好きです。
ただし事前にそれを知ってしまうとおもしろさ半減ですから、偶然のめぐり逢いを待つしかないのがもどかしい。
とはいえ、上記の台詞からもわかるようにこの本の「信頼できない語り手」は複数いるので、このブログを読んだ後でも安心して楽しめますよ。
いかがでしょうか?
みなさんもおもしろい本を読んだらぜひ教えてください。
先日の「図書・メディア寄贈のお願い」以来、すでに何冊ものご寄贈がありました。
保護者および生徒のみなさまのご協力に感謝いたします。