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図書委員会からのおすすめ本3選

(2021.10.08更新)

みなさん、読書の秋ですね。

本日は図書委員会からおすすめの本を3冊紹介したいと思います。

 

 

➀Tahar BEN JELLOUN, Le racisme expliqué à ma fille.

「教えて、パパ。人種差別ってなあに?」

 

ゴンクール賞受賞作家のタハール・ベン ジェル―ンが、当時10歳だった娘に説明した人種差別。

10歳の女の子が理解できる程度の説明なので、とても簡単で読みやすいです。

近親者から受け継がれる「無知」、自分でも気がつかない「恐れ」、そして特別な団結に執着する「孤独」は往々にして偏見をつくりあげますから、みなさんも学ぶことを恐れず大いに知識を増やしましょう。

職員室にあるのは原語版ですが、英語版”Racism Explained to My Daughter”(←英語学習におすすめ)も日本語版『娘に語る人種差別』も出ています。

ご寄贈をお待ちしております。

 

 

②横溝正史『犬神家の一族』

「佐清、その仮面を半分めくってみせておやり」

 

子どもの頃は「ヨキケス」のシーンが怖かったものですが、今は仮面をめくるシーンの方がゾワゾワします。

個人的にはシャーロック・ホームズのようなスマートな探偵よりも、金田一耕助やエルキュール・ポワロのような癖の強い探偵が好きです。

こちらは多古本校図書室にあるので、犯人がわかったらぜひ報告に来てください。

『悪魔が来りて笛を吹く』もありますよ。

 

 

③浅田次郎『珍妃の井戸』

「何ということだ……どいつもこいつもみな大噓つきだな」

 

「信頼できない語り手」手法のミステリーが大好きです。

ただし事前にそれを知ってしまうとおもしろさ半減ですから、偶然のめぐり逢いを待つしかないのがもどかしい。

とはいえ、上記の台詞からもわかるようにこの本の「信頼できない語り手」は複数いるので、このブログを読んだ後でも安心して楽しめますよ。

 

 

いかがでしょうか?

みなさんもおもしろい本を読んだらぜひ教えてください。

先日の「図書・メディア寄贈のお願い」以来、すでに何冊ものご寄贈がありました。

保護者および生徒のみなさまのご協力に感謝いたします。

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